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世界的にも有名なメキシコの”オトミ刺繍”とは?
メキシコの刺繍には、各地域の文化によってたくさんの種類の刺繍があります。
しかしその中でも、白い生地にカラフルな動物や植物が描かれている、美しい刺繍を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この刺繍は「オトミ刺繍」と言われ、ブラウスやポーチ、テーブルカバーなど様々な形で多く販売されており、世界的にも有名な刺繍となっております。
ということで今回はメキシコが誇る伝統工芸のひとつ、オトミ刺繍についてご紹介して行きます。
世界的に有名なオトミ刺繍
オトミ刺繍とは、首都メキシコシティの北部に位置するイダルゴ州にあるテナンゴ・デ・ドリアという地域でオトミ族が生み出す刺繍の種類です。
白い生地に色とりどりの動物や植物が幻想的に描かれており、メキシコ国内のみでなく、世界的にも有名な刺繍となっています。
ブラウスやワンピースはもちろん、バッグやポーチ、ピアスやキーホルダー、タペストリーやベッドカバー、最近ではマスクなど、大きさも用途も様々なアイテムに変身して、見る人々の目を喜ばせます。
現在ではメキシコ文化遺産にも登録され、メキシコシティの観光スポットとして有名な国立人類学博物館にも展示されているほどです。
オトミ刺繍で最もよく描かれるのは、テナンゴ地区で見られる動植物。
鳥、うさぎ、犬、馬などの動物や、草木や花などの植物などがのびのびと描かれています。
デザインは、デザイナーそれぞれの想像力にまかされ、普段見かける鳥やうさぎといった動物たちが、たくさんの色の縞模様で描かれるカラフルなデザインはとても幻想的です。
カラフルでにぎやかなマルチカラー派?スッキリで大人っぽい単色派?
オトミ刺繍の色使いでよく見られるのは、複数の色を使用したカラフルなデザインと、単色のみを使用したデザインの2つです。
複数の刺繍糸を使用したデザインは、白い生地に色鮮やかなデザインが映え、とても明るくにぎやかで、全ての年齢層に愛される印象です。
一方、単色のデザインは、白い生地にピンクのみで刺繍、白い生地に水色のみで刺繍、などとなり、スッキリとした大人っぽい印象でありつつ、単色ながらもその色の鮮やかさから目をひくアイテムとなっています。
生地の色は白が一般的ですが、黒や、赤や青を使用することもあります。
生活のために始めたオトミ刺繍が、今では世界へ
1960年、テナンゴ地区は厳しい干ばつに襲われ、それまで農業で生活の基盤を築いていた住人たちは、新しい収入源を探さざるを得なくなりました。
そこでまず、ペペナド刺繍(同地域発祥の、別の種類の刺繍)を施したブラウスを販売しようと考えましたが、この刺繍は糸を大量に使う上に、作業がとても大変で元が取れない、ということから、時間をかけず、使う糸の量も少ない刺繍方法を考えました。
それによって生まれたのが、現在のオトミ刺繍です。
その人気から、2019年には1275人が参加し大きさ103.76㎡のサイズの刺繍を生み出し、世界で一番大きい刺繍としてギネス記録にも登録されました。
現在ではたくさんの人が関わる、メキシコにとって欠かせない伝統工芸の一つとなっています。
繊細な刺繍技術。選ぶときは刺繍の目をきちんとチェック!
オトミ刺繍の技術はとても細かく、遠くから見ると手縫いではなく絵の具で書いているのではないかと思うほどの繊細さ。
ひとつのアイテムを作る際は、まずデザインを決め、そのあと刺繍をして行きます。
伝統的には、デザインは男性、刺繍は女性、という役割分担でしたが、時代の変化に連れて、そういった分担も現在では薄れてきています。
刺繍の技法は、2本の糸で直線的に縫っていく方法です。
1本の糸を撚り合わせて、モチーフの中身の部分を埋めて色をつけていくようなイメージで直線的に縫っていきます。
デザインの輪郭を事前に刺繍しないため、刺繍の縫い目の先端一つ一つが輪郭を作り上げます。
そのため、少しでもずれてしまうと、動物や植物の形がいびつになってしまうので、常に細心の注意が必要です。
刺繍のポイントは、生地が見えないようにしっかりと前後の刺繍との間隔をつめていくこと。
しっかりと糸が詰まっていると刺繍が長持ちしますので、オトミ刺繍の購入を検討される場合は、刺繍一本一本の間に隙間がないかどうかをチェックすることをおすすめします。
間隔と開けずにきっちりとつめて刺繍をしていくため、大量の糸が必要になるので、表側のみに糸が出るようにステッチがされています。
なので、裏側を見ると、デザインの輪郭のみに糸が出ていて、裏からでもどういったデザインなのかがわかるようになっています。
このように、刺繍の技術はとても繊細で労力がかかります。また、ひとつの作品は同じ人が刺繍をするので、4㎡の作品を完成させるのに、2年ほどかかると言われています。
メキシコは何故カラベラ(ガイコツ)を飾るのか?
メキシコの映画や街並みを見たことがある方ならきっと一度は目にするであろうガイコツの飾りやモチーフ。
メキシコ=ガイコツと言うイメージだけど、ガイコツって、正直に言うとちょっと怖い…どうしてこんなにたくさんガイコツを飾るの?怖くないの?
と不思議に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
と言うことで今回はメキシコのカラベラ(ガイコツ)について紹介していきたいと思います。
メキシコのカラベラは「死は幸せなこと」である象徴
メキシコでよく見られるあのガイコツは「カラベラ」と呼ばれています。スペイン語では”Calavera”と書き、日本語に直訳すると「頭蓋骨」と言う意味になります。
メキシコで盛大に祝われる11月の死者の日によく飾られていますが、レストランによっては1年中カラベラの人形を飾っていたり、お土産としてカラベラ人形やカラベラが描かれた小物がたくさん売られていたりと、シーズンを問わず、メキシコの代表的なモチーフとして知られています。
カラベラの起源は、メソアメリカ文明を支配していた民族の一つであるメシカ族の時代まで遡ることができます。
カラベラは、悲しみではなく喜びの象徴とされており、来世での幸せな生活を示すために、お祝いごとをしたり、踊ったり楽器を弾いたり…といった、楽しい姿のカラベラが描かれています。
メキシコでは、亡くなった人は悲しい思い出として記憶に残るのを嫌がり、死は幸せなことであるべき、と考えられているところから、こういったカラベラの姿につながっています。
この考え方は、スペインに征服された後も残った数少ないメキシコ文化のひとつです。
カラベラは死者の日に大活躍!
メキシコ人の生活の中で1番多くカラベラが登場するシーンは、やはりなんといっても死者の日でしょう。
亡くなった人々が年に一度帰ってくるこの11月1、2日の2日間は、死者を喜んで迎え入れるため、祭壇を明るく飾りつけますが、このときに欠かせないのが、砂糖で作られたカラベラのお菓子です。
また、町中の人々がカラベラのメイクをしてお墓参りにいったり、パーティをしています。
さらに、死者の日には”Calavera literaria”と言う遊びも行われます。
死者の日の前日に、カラベラをテーマに韻を踏んだ詩を作って読み合うという遊びです。
亡くなった方や生きている人とカラベラを題材に、皮肉といたずら心を少し交えて、面白おかしく詩を書きます。
日本でいう季節に合わせた俳句に近いかもしれませんが、おもしろく書く、と言うところにもまた、メキシコ人の「死は幸せなことである」や「死者を明るく楽しく迎え入れたい」と言う気持ちが表れているのかもしれませんね。
カラベラは、社会の分裂から発生したものだった
そのように、現在はカラベラは陽気で楽しい存在、とされていますが、実はその起源は、今ほど明るい始まり方ではありませんでした。
1857年、メキシコでは社会の分裂が始まります。今も根強く残る経済的・社会的格差の問題もありましたが、それと共に問題となっていたのが”Garbanceros(ひよこ豆売り)”と呼ばれていた元農民グループです。
彼らが、古くからメキシコで大事にされている食物であるとうもろこしの販売をやめ、ひよこ豆のビジネスを始めたことがきっかけでした。
原住民の血を引いていると言う事実を拒否し、ヨーロッパからきた文化に乗り換えようとするグループの姿は、そうでない人々からするとメキシコ文化のへ裏切りと映りました。
そこから、そのグループを批判する文章とともに、グループを揶揄したカラベラの絵が添えられるようになりました。
その後、この批判の矛先は国自体や上流階級の人々に向けられ、批判と嘲笑の意味をこめて、スーツやドレスなどの上品な服を着たカラベラが、批判のコメントとともに描かれるようになったのが、カラベラの起源と言われています。
現代のカラベラには、様々な表情・形をしたカラベラがいますが、よく見てみると同じデザインのカラベラがいろんなところでモチーフに使われていることがわかります。
このカラベラは「カトリーナ」と呼ばれており、この社会の分裂からカラベラの絵を描くのが流行した時に、ホセグアダルーペポサダスと言う人物によって創られたキャラクターです。
カラベラグッズはバリエーションが豊富!お土産に大人気!
メキシコ雑貨屋によくあるポンポンチャームとは?
メキシコのポンポンチャームはビビッドカラーからパステルカラーまで、様々な色をふんだんに使ったとっても可愛らしいアイテム。
今回はメキシコのポンポンチャームの種類やその発祥の地、作り方をご紹介したいと思います。
メキシコのポンポンチャームは、とにかく色使いがカラフル!
ポンポンチャームの多くは、フェルトと毛糸でできたメキシコのカラフルな飾り。
メキシコの雑貨というと、濃いピンクや青、鮮やかな黄色などを使った、原色に近いビビッドカラーを使用したものが多いのですが、ポンポンチャームはビビッドカラーを使ったものもあれば、柔らかめの色で組み合わせたパステルカラー仕様のものも多くあります。
メキシコでは数少ない、ふんわりとした柔らかいイメージの雑貨になっています。
デザインは、上がコラソン(スペイン語で「ハート」の意味)になっていて、下が毛糸のフリンジになっているものが多く見られます。
コラソンには、刺繍で描かれた花柄やハート柄でいっぱい。
その他にも、上が毛糸ボールで、下はフリンジが何段も重なって層になっているタイプのデザインもあります。
毛糸ボールには2色の色が使われており、マーブル柄になっていて、フリンジは層ごとに色が異なっていて、デザインはシンプルだけどカラフルで目を引きます。
ものによりますが、長さは大体20cmくらいで、吊り下げひもも毛糸で長めなのでぶら下げやすくなっています。
一般的なキーホルダーサイズよりも大きめなので、ドアノブやカバンにかけたり、車のバックミラーにかけたり、部屋のカーテン留めとして使ってもいいアクセントになりそうですね。
メキシコにおけるコラソンの意味
ポンポンチャームの上についているコラソン(ハート)は、メキシコでは特別に大事にされているモチーフです。
ポンポンチャームだけでなく、木製やブリキ製のオーナメントなど、ハートをモチーフにした飾りがメキシコにはたくさんあります。
また、ネックレスやピアスなどのアクセサリーになっていることも多くあります。
メキシコでは多くの人がカトリック教信者なので、ハートを意味するコラソンは、「イエス・キリストの聖なる心」を表したものと言われています。
短剣や炎とともに描かれるハートのモチーフや、イバラの冠をかぶったデザインも多いのですが、それらは全て、イエス・キリストへの慈悲を表しているものと考えられています。
また、「ハートは愛と精神の象徴である」、や、「昔は悪いエネルギーを追い払うためにドアに貼っていた」とも言われています。
中南米では、イエス・キリストよりも聖マリアを崇めることが多いので、現代でも、家の壁や棚に、聖マリア像とともにコラソンモチーフを飾っているメキシコの家庭がたくさんあります。
発祥の地はチアパス、今はサン・ミゲル・デ・アジェンデも有名
ポンポンチャームは伝統工芸で有名なメキシコ南部の街・チアパス州が発祥であると言われています。
初期は綿を材料に作られていましたが、近代になるにつれてアクリル糸なども使われるようになってきました。
当時はポンポンをおさげ髪の飾りとして使っていましたが、段々と部屋の飾り用のものも作られるようになりました。
また、メキシコ中央高原地帯のグアナファト州にあるサン・ミゲル・デ・アジェンデは “Corazón de México” 「メキシコのハート」として知られています。
ハート=中心部ということで、地理的にメキシコの中心に位置していることからそのように呼ばれています。
この街はとにかくコラソンモチーフの雑貨でいっぱいで、それ以外にも洗練されたお土産がたくさんあり、街並みもカラフルな家々が続きメキシコらしい街です。
メキシコに行くならぜひ訪れてほしい場所のひとつです。
コラソンの壁飾りはサン・ミゲル・デ・アジェンデでよく見られますが、ポンポンチャームはこの街以外でも、メキシコの観光地などでよく見られます。
メキシコの伝統工芸が多く見られる南部のチアパスや、首都メキシコシティのサンアンヘルという土曜市で有名な街でも手に入るでしょう。
ポンポンチャームの作り方
ポンポンチャームはハートの刺繍からフリンジの作成まで、手作りで行われています。
ハートのポンポンチャームの場合、まずはフェルトを用意し、そこへ刺繍したいハートや花柄などのデザインを描いていきます。
そのあと、描いた線にそって刺繍をしていき、ポンポンの頭になる部分に綿を詰めて、刺繍糸で閉じます。
次はフリンジ部分を作ります。様々な色の毛糸を好きなように組み合わせ、先端をまとめてカットします。
ハート部分とフリンジ部分を組み合わせたら完成!
色もデザインも種類がたくさんありすぎて選べない!そんな時は?
デザインも色も刺繍も、とにかく種類が豊富なポンポンチャーム!
実際にメキシコで売っている場所でも、たくさんの商品がぶら下がっていて、自分にピッタリの「これだ!」というひとつがなかなか選べません。
そんな場合は、思い切って2つゲットするのを検討してみるのもありかも?
カーテン留めにするなら左右2つ必要だし、ドアノブやカバンに飾るにしても、ハートタイプと毛糸ボールタイプを2
メキシコの刺繍の種類~オトミ・ララインサール刺繍他
メキシコ雑貨やメキシコの民族衣装がかわいく魅力的に見える理由の一つが、デザインも色も多様な刺繍。
たくさんの色が使用された細かい刺繍から白い生地に動物の柄が刺繍されたものなど、様々な種類の刺繍を目にしたことがあるのではないでしょうか。
ということで今回は、豊富なメキシコの刺繍をご紹介したいと思います!
それぞれの原住民文化が反映されたメキシコ刺繍
メキシコではスペインのアメリカ大陸上陸の前と後の時代で、文化が大きく異なってきます。
スペインのアメリカ大陸上陸により他の人種や文化が原住民の文化と混ざることで、メキシコ独特の世界観となる伝統工芸や文化を生み出しました。
その代表的な一つが刺繍です。
メキシコにはたくさんの原住民文化があり、それらの文化がそれぞれスペインからきたヨーロッパや他の文化と混ざりあっているため、刺繍の種類は原住民の住んでいる地域ごとに分かれています。
ミチョアカン州のオトミ刺繍
メキシコの刺繍の中で最も有名な刺繍のひとつがこのオトミ刺繍。
白い生地にカラフルな鳥やウサギなどの動物が描かれている刺繍を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
洋服からベットカバーやクッションカバーや小物など、大きいものから小さいものまで様々な雑貨に使用されている刺繍です。
オトミ刺繍に関しては、別記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね!
チアパス州のララインサール刺繍
伝統工芸で有名なチアパス州からは、もう一種類ご紹介。
幾何学模様のように綺麗に並べられたたくさんの菱形が特徴的なララインサール刺繍は、数あるチアパス州の刺繍の中でも人気の高いものとなっています。
ララインサール刺繍は、チアパスの職人がバックストラップ織機を使用して編んでおり、全て手作り。
真っ直ぐに描かれる菱形の直線と、色とりどりの菱形がたくさん入り混じって織りなす全体の美しさは、織機を使って一列一列編んでいるとは思えない正確さです。
その人気から、衣服やカバンだけでなく、クッションカバーやポーチ、小物入れなど、さまざまな雑貨になっており、持って帰りやすいサイズなのでお土産にも人気です。
オアハカ州のサポテカ刺繍
大きな花が描かれているのが特徴のサポテカ刺繍は黒いベルベット生地に赤や黄色、オレンジなどの色鮮やかな花が大きく描かれ、エレガントかつ目をひくデザインになっています。
一見、絵の具で描いたかと思うほどの繊細さは、刺繍職人の技術に寄与します。
花びらは一枚一枚にそれぞれの形があり、影やニュアンスまで表現するその細かい作業のため、ドレスひとつを完成させるのに、三ヶ月ほどかかると言われています。
それを一度身につけると、サポテカの女性の美しさと優雅さを際立てるドレスに大変身。
サポテカ先住民のコミュニティがあるサンタローザでは、人口の約80%以上がドレスやウィピル(メキシコの伝統衣装)の手刺繍に従事していると言われています。
多くの先住民が残り、伝統工芸で有名なオアハカ地方には、他にもミシェ、マサテコ、チナンテコといった刺繍があります。
サン・ルイス・ポトシ州のウアステコ刺繍
メキシコの中央部に位置するサン・ルイス・ポトシ州の先住民ウアステコ族が作る、幾何学模様のような刺繍が特徴のウアステカ刺繍。
柄にはそれぞれに意味があり、花は、Teenek(ウアステコ族は自らのことをこう呼ぶ)の象徴を意味し、とうもろこしはウアステコ族の食生活に置いて欠かせないもの、動物は自然との繋がりを意味しており、ピンク、赤、緑、オレンジの色を使って、模様を刺繍していきます。
色にもそれぞれ意味があり、赤は太陽、緑は葉っぱ、オレンジは地面を意味します。
ウアステカ刺繍の中でよく使われるモチーフが、”Arbor de vida
メキシコのメルカドバッグ、実は種類が色々ある…!
ここ数年、日本でも名が知られ始めたメキシコのメルカドバッグ。
ショッピングビルに期間限定出店で販売されていたり、カンクンのお土産として購入する人も増えていたりと、見たこと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
このメルカドバッグ世界的にも流行っているみたいだけど、メキシコでも実際に使われているのでしょうか?
ということで今回は、メキシコのメルカドバッグについてお話したいと思います。
また、メルカドバッグ同様、近年世界で流行しているメッシュバッグも、本記事の後半でご紹介していきます!
メキシコの主婦の強い味方!メルカドバッグ
スペイン語でメルカド(Mercado)とは「市場」のこと。
メルカドバッグはその名のとおり、メキシコの市場で買い物をするときに広く使われています。
素材は、細くカットされたプラスチックテープ。このテープを手で編んで作られています。
カゴバッグのプラスチック版と言えばわかりやすいかもしれません。
メキシコで買い物をする場所というと、日本にもあるようなスーパーマーケットと、屋外に小さな露店がたくさん並んでいる市場の2種類がありますが、特に後者の市場でこのメルカドバッグを使って買い物をしている主婦をたくさん見かけます。
マチが大きく、プラスチック製でしっかりしているので、野菜や食料品など大きいものや重いものを入れても破れる心配がないことから、大家族の多いメキシコで大量の食材を買う主婦たちの強い味方です。
デザインは豊富で、ひし形がたくさん並んでいるタイプ、チェック柄、ストライプ、柄なしといったものがあります。
また、カラーも豊富で、たくさんの色をふんだんに使ったカラフルなものから、単色や2色のみのものもあります。
豊富なデザインと豊富なカラーバリエーションがかけ合わさって、どれがいいか選ぶのに時間がかかってしまうほど。
とても丈夫で、汚れてもプラスチックなので洗えるし、濡れても問題なし!
メキシコでは買い物カゴとして使われていますが、そのデザイン性の高さから、最近はファッションバッグとして他の国々でも人気になっています。
街へのお出かけはもちろん、ビーチバッグとしても大活躍です。
オアハカで手編みで作られているメルカドバッグ
メルカドバッグの作り方は、以前ご紹介したカゴバッグと似ています。
カゴバッグはヤシの葉を使用していますが、メルカドバッグはヤシの葉のかわりに細くカットされたプラスチックを使用して、手で編んでいきます。
カゴバッグと同様、オアハカで多く生産されているメルカドバッグ。
ヤシの葉でカゴバッグを織っている同じ職人が、メルカドバッグを織ることもあります。
道具を使わず、何本ものプラスチックテープを組み合わせて、素早く手で編んでいくスピードと正確さはお見事。バッグの持ち手も、プラスチックテープを三つ編みのように編み、その先端の余ったプラスチックテープをバッグ本体にしっかり編み込むことで、持ち手が外れにくくなっています。
軽くて手軽!メキシコのセニョーラに愛されるメッシュバッグ
メルカドバッグと同じく、近年世界でも人気になっているメッシュバッグ。
メッシュ素材を使用した軽いバッグで、こちらもメキシコでは買い物用バッグとしてメキシコのセニョーラ(結婚している女性のこと)に愛されてきました。
その歴史は長く、もう100年以上も主婦の間で愛されているそうです。
ちょっとすぐそこのお店までお使いに、といった気軽な外出に最適です。
デザインはチェック柄やストライプ柄がよく見られ、どれもカラフル。
カラフルで可愛らしいデザインなので、シンプルなTシャツとジーンズに合わせるのもいいですし、メッシュ素材なのでビーチバッグやピクニックにも使えそうです。
こういった通常デザインのものは、メキシコ国内にある市場ならどこでも見つけることができます。
世界で注目されるメッシュバッグ
最近はそのデザインが注目され、今では世界でファッションバッグとして有名に。
ヨーロッパ内、特にフランスなどへ多く輸出されているそうです。
しかし、その魅力ゆえに、デザインの盗用疑惑が起きているという事実があります。
「ザラ」がメッシュバッグに似たデザインのバッグを販売し、メキシコで「文化の盗用」と非難され炎上、ECサイトから削除されてしまう問題もありました。
メッシュバッグはコスパがいいメルカドバッグ!
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メキシコで手織りされてる”ハンモックバッグ”とは?
「ハンモックバッグ」と言う言葉を聞いたことがありますか?
名前から想像すると、ハンモックのようなバッグ?と想像されるかもしれません。
そのカラフルさやデザインの豊富さから、メキシコのお土産として大人気。
最近はアメリカでも流行し始めているとか。
と言うことで今回は、メキシコの伝統技術で作られたハンモックバッグをご紹介していきます。
ハンモックみたいだから「ハンモックバッグ」!
ハンモックバッグとはその名の通り、ハンモックのような形をしたバッグ。
写真を見ていただければわかるように、バッグの持ち手がハンモックの吊り下げひものような形をしているため、そのように呼ばれています。
綿でできているため軽くて柔らく、また持ち手が大きく肩からかけるタイプなので、ちょっとした買い物や旅先でも重宝します。
大きめサイズなので軽量のノートパソコンなども持ち運ぶことができます。
定番の柄は、メインの色一色でできたバッグの真ん中にたくさんの色が縦に編みこまれているタイプです。
その他にも、刺繍が編み込まれたデザインなどもあります。
鮮やかな色を豊富に使ったデザインは、メキシコそのものを表しているようです。
そのため、多くの観光地でハンモックバッグが売られているのを目にすることができます。
ハンモックバッグはメキシコ南部チアパス州の伝統工芸
ハンモックバッグは、チアパス州の伝統工芸として引き継がれているバックストラップ織機を使った織物で、チアパスの職人によって手作りされています。
バックストラップ織機での織物の歴史は、プレヒスパニック時代(スペイン人がメキシコを征服する前の時代)まで遡ります。
生活様式が遊牧から農業へと変化し、定住生活が定着し始めたことにより、この織機が使われ始めました。
メソアメリカでは、多くの女性が社会的階級関係なくバックストラップ織機を使って布を織り、貝や石を飾りとして布につけることもありました。
当時は、織機はただの布を織るための道具ではなく、神様が女性に与えた神聖な贈り物とされていました。
人生を共にする織機
この時代は、女の子が産まれると、赤ちゃんを織機に馴染ませるための特別な儀式が行われ、また、女性が亡くなる時には、その女性が使っていた織機の道具を遺体と一緒に埋葬していたと言われています。
産まれる時から亡くなる時まで、女性は織機とともに人生を歩んでいたのですね。
現代でも、チアパスに産まれる女の子たちは子供の頃から母親や姉に教わりながら遊び感覚で織機に触れ、6~7歳になると大体感覚を掴みはじめるそうです。
その後、技術をさらに身につけ自分自身でデザインもできるようになり、14~16歳ごろにはバックストラップ織機での織物を習得するそうです。
こうして織物は、チアパスで伝統工芸として世代をつたって受け継がれていっています。
いろんなカラーハンモックバッグ!
ハンモックバッグを選ぶ時にチェックしたいのは、なんといってもそのカラーの豊富さ!
メキシコらしい濃いめのピンクや青、黄色がメインカラーとなっており、そこに織り込まれるたくさんの色!
色のコンビネーションが少し違うだけで印象もグッと変わってきますし、縦に織り込まれた様々な色のデザインもひとつひとつ違うので、お気に入りのハンモックバッグを探すところから楽しい気持ちになれるかもしれませんね。
カラフルでひとつ持っているだけで主役級のアイテムなので、白いTシャツとジーンズに合わせてアクセントにするものよし、軽くて大きめなのでサングラスや小物を入れて公園やビーチに散歩に行くのもよし!
いろんなシーンで注目の的になること間違いなしかも!?
当サイトでは、豊富なカラーバリエーションのハンモックバッグをご用意しておりますので、ぜひチェックして見てくださいね!
メキシコの切り絵「パペルピカド」とは?
メキシコの映画を見た時やメキシカンレストランに行った時、天井からぶら下がっているカラフルな紙の飾りを見たことはありませんか?
メキシコの街並みを彩るこの紙の飾り、メキシコでは「パペルピカド」と呼ばれており、お祝いの時によく使われている装飾のひとつです。
どんな柄があるの?メキシコでも実際によく使われているの?と言う疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
ということで今回は、メキシコのパペルピカドについてご紹介していきます。
パペルピカドってどういう意味?
パペルピカドとは、スペイン語で”Papel picado”「切り刻んだ紙」と言う意味です。
様々な色の紙に絵柄が刻まれたパペルピカドは、一本の糸に横並びに貼り付けられており、それを天井から吊るして飾る、という装飾方法が一般的です。
絵や柄のバリエーションは豊富で、メキシコの典型的なイメージであるサボテンや、花柄、ハート、鳥柄などが一般的ですが、イベントによって柄が変わったり、メキシコ国内のレストランや、会社では、社名やロゴを切り取ったパペルピカドなども作られています。
メキシコではお祝いごとに使われるパペルピカド
パペルピカドはメキシコ国内のお祝いごとで非常によく使われます。
9月16日のメキシコ独立記念日やクリスマス、15歳のお祝い(日本でいう20歳の成人式のようなイベント)や結婚式、生まれたての赤ちゃんの洗礼の儀式のにも、お祝いの意味で飾られます。
ですが、パペルピカドが特によく使用されるお祝いごとと言ったら、なんと言っても死者の日ですね。
死者の日とは、スペイン語では”Día de muertos”といい、11月1,2日に亡くなった人を迎える日です。
日本のお盆に当たりますが、メキシコでは街をカラフルに彩り、賑やかにお祝いをします。
ディズニー映画『リメンバー・ミー』で死者の日を知った方も多いかもしれませんね。
死者の日に飾られるパペルピカドは、カラベラ(ガイコツ)のモチーフが非常によく見られます。
日本の祭壇にあたる「オフレンダ」には、死者を明るく迎え入れるためにカラベラのお菓子などと共にパペルピカドが飾られます。
パペルピカドの起源は、なんと中国!
アメリカ大陸が発見される前のプレヒスパニック時代、メキシコではアマテ紙というクワやイチジクの樹皮から作られた紙を使用していました。
しかし19世紀半ばから、スペイン人の到着により生活の様々な場面において新しい材料が使われるようになり、紙に関しても、以前まで使っていたアマテ紙ではなく、別の紙を使用するようになりました。
その紙が”Papel de China パペルデチナ”(日本語で「中国の紙」)でした。
日本でいうとお花紙のような薄くて柔らかい紙です。
プエブラ州のウィスコロトラの人々はこの紙を扱い始め、そこから器用さや想像力を活かして絵柄を彫るようになり、パペルピカドが作られるようになりました。
この伝統が世代から世代へと受け継がれ、1930年ごろにプエブラ州全体へと広がり60年代にメキシコシティへと伝わり、そこからメキシコ全土へと伝わっていきました。
多くのお祝いごとを通じて広く知れ渡ったこの伝統工芸は、メキシコの観光・文化庁からもサポートを受けており、パペルピカドの発祥の地となったプエブラ州は、ウィスコロトラの手作りのパペルピカドをプエブラ州の文化遺産に指定しました。
この地域では、住民の約7割が、パペルピカドを作る事業に従事しており、プエブラ州にとってもメキシコにとっても、パペルピカドは重要な伝統工芸になっています。
プエブラ州の職人によって手で作られるパペルピカド
パペルピカドは、職人の手によって作られます。
まず、パペルピカドとなる紙を50枚~100枚重ねて置き、その上に絵のデザインとなるプラスチックでできた型を乗せます。
一番上にプラスチックの台紙を置き、重ねた紙と型がずれないように固定します。
これで準備はOK。ここからパペルピカドの柄を作る作業に入ります。
細かい絵柄があることから、パペルピカドは紙をハサミなどで切って作っていると思われる方も多いのではないでしょうか。
実はパペルピカドに絵柄をつける伝統的な方法は、ハサミやカッターでなく、ノミとハンマーを使います。
台紙の上から型にそってノミをハンマーで打ち付けることで紙をカットしています。
しっかりと一番下まで打ち付けないと、50枚重ねた紙全てに絵柄が残らないので注意が必要です。
切る、と言うよりは彫る、と言う言葉の方があっているかもしれませんね。
全ての絵柄を掘り終えたら、重なっている紙を一枚一枚にはがし、糸に横並びに貼り付けていきます。
通常、一列あたり5mのサイズで、プエブラのあるお店では、普段は1日1000列、ハイシーズンには1日約10000列ものパペルピカドが売れるといいます。
https://www.youtube.com/watch?v=X1Y
パルマ製メキシコの手編み”かごバッグ”は色も形も自由自在
メキシコを訪れると、どの観光地でも一度は目にするカゴバッグ。
このヤシの葉(palma / パルマ)で作られているかごバッグはメキシコの伝統工芸で、一つ一つ丁寧に手作りで生産されています。
シンプルなものやカラフルなもの、動物の形をあしらったものまで種類も豊富で、メキシコの街を歩いてると本当によく目にするんですよ♪
メキシコの手編み”かごバッグ”の特徴や種類
メキシコのカゴバッグはメキシコ政府のホームページでも紹介されており、メキシコを代表する伝統工芸のひとつとなっています。
カゴバッグはヤシの葉で作られており、メキシコ人が一つ一つ手編みで編んでいます。
元々メキシコの南部は熱帯気候でヤシの生産量が高く、ヤシを使った製品が多く作られています。
ヤシの葉はしっかりしていて、丈夫。そのうえ、柔らかいので形を変えやすく編みやすという性質を持っています。
その編みやすさから、繊細な作業が必要になるバッグやうちわ、小物入れなどなどの小さな製品から、日用品としての様々な大きさのカゴやトレイなどの入れ物が作られています。
その丈夫さを生かして、大きなバスケットカゴはもちろん、椅子などの家具の素材としても利用されています。
このヤシの葉で作られたトルティーヤ(タコスの皮)を入れるケースやランチョンマットなどは、メキシコの家庭やレストランで一般的に使用されており、実際にその様子を目にすることがよくあります。
最近では、若者がヤシで作ったスマートフォンやパソコン用のケースも作っているようで、メキシコの生活とは切り離せない存在となっています。
パルマ製品の生産地はメキシコのオアハカ州など
カゴバッグを作る仕事は主に、メキシコ南部のオアハカ州やメキシコ南西部のゲレロ州の伝統工芸とされています。
16世紀にスペインがメキシコに進出し植民地化する以前、この地域にはミシュテカと言う文明が発展しており、マヤ文明やアステカ文明などど並んで、メソアメリカの主要な文明の一つでした。
このミシュテカ時代から、ヤシの葉を使った工芸が始まり、現在もこの地域に残っているとされています。
オアハカの職人の中には、小さいころから遊びの感覚でヤシの葉を編んでおり、そのまま大人になってからも継続して、カゴ織り職人になる方もいます。
ヤシの葉を織る技術は生活の一部となって代々、親から子へ、子から孫へ…と、次の世代へと受け継がれています。
オアハカなどといったメキシコ南部の地域は、カゴバッグ以外にもたくさんの伝統工芸が残っており、民族衣装であるウィピルや織物、他にもかわいい雑貨がたくさんあります。
街並みもカラフルな家や教会が並び、女子旅で旅先に選ぶ人も多い地域となっています。
これらの街もチェックしてみると、こんなかわいい街で作られたバッグなんだ!と、カゴバッグへの愛着がさらに湧くかもしれませんね。
一つ一つ手間暇かけて編まれていくかごバッグ
一つのカゴバッグを完成させるためには、大体3日間かかります。
まずヤシの葉をカットし、20分間熱湯につけたあとに洗い、暑くないところに2日間置いて乾燥させます。
乾燥後、細長くカットされたヤシの葉を3枚使って三つ編みを作り、カラフルなカゴバッグの場合は色をつけていきます。
そしてその後、実際にカゴバッグを織る工程に入っていきます。
動物の形をした小さいカゴバッグだと、1日で3つほど織ることができます。洗濯物用カゴなど大きいものだと2~3日間かかります。
織るスピードは、さすが職人!手で織っているとは思えないスピードでどんどん織っていきます。
それでもほぼ均等に、ぶれずに綺麗な編目を作ることができるのは、職人技です。
メキシコ国内でも人気のあるカゴバッグ
ヤシを使用したメキシコのカゴバッグにはたくさんの種類があります。
普段使いできるシンプルなデザインやかわいい飾りがついたタイプのものは、メキシコ人が日常的に買い物をするお店やオンラインショップでも売られています。
カラフルな塗装を施したカゴバッグは、そのメキシコらしい色使いから主に観光客にとても人気です。
また、豚やゾウ、ロバなど、動物の形をしたかわいいカゴバッグもあり、現地ではパーティなどでプレゼントとして持っていくととても喜ばれるようです。
地域によっては、カゴバッグを買い物カゴとして使っているところもあるそうです。
メキシコでも環境保護の観点から2020年よりビニール袋の使用が禁止されているので今後、買い物用バッグとしてヤシの葉のカゴバッグが再注目されることもあるかもしれませんね。
カゴバッグを選ぶ時のポイントは?
メキシコ輸入雑貨「パペルピカド(Papel picado)」とは?
パペルピカド(Papel picado)は、スペイン語で直訳すると「切った紙」という意味で、メキシコの切り絵の装飾の事を表します。
メキシコの「死者の日」と呼ばれるお祭りや、独立記念日には欠かせない、装飾品です。
また、メキシコのマーケットやお店の飾りつけとしてもよく使われているんですよ!
柄やモチーフは様々!
パペルピカドのデザインは長方形の旗のような形が一般的ですが、シュガースカルや円、自転車に乗ったスカルの形など様々です。
一本のパペルピカドが一つの色というのもありますが、基本的には色々な色がミックスしてつかわれてて、とてもカラフルです!
パペルピカドはいつ飾るの?
メキシコでは「死者の日」や独立記念日、イースターやクリスマス、結婚式など、お祭りやお祝い事の時に必ず飾ります。
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